こんにちは、キリンです。当ブログにお越しくださりありがとうございます。
文系大卒×30代後半主婦、しかも結婚後はパート事務のみでキャリアの積み上げなし…そんなキリンがなぜWeb制作を学び始めたのか?なぜ挫折から復帰したのか?を時系列に沿ってお話しさせていただきます。
この記事を読んでいただくことで、子育て中の主婦が未経験からスキル習得を目指すきっかけ~継続収入につなげる難しさをイメージいただけるかと思います。「Web制作を学びたい!」「資格取得して在宅で稼ぎたい!」とお考えの方、これから学びをスタートされる方の参考になれば幸いです。
正直、めちゃくちゃ長いです。最初から最後まで読んでいただけたら最高に嬉しいですが、関心のあるところまで、目次から飛んでいただくことをおススメします!
2020年秋:Web制作の学習をスタート
メンタル面の動機:学生時代のあこがれからWeb制作を学び始める
学生時代、フリーペーパーを発行するサークルに所属していました。キリンは広告主の開拓や取材など、言われるがまま何となく活動をしていました。こんな形でいいのかな…と自分の活動に疑問を持った時、隣でパソコン画面を見ながら「ここの文字組みが…」「この色は…」と自分の学びを活かしてものづくりに向き合う理系デザイン担当の皆さんがとても輝いて見えました。
結婚して子育てにも慣れてきた頃、Webデザイン講座の広告を目にした時に学生時代のことを思い出し、挑戦するなら今かもしれない!と学習をスタートしました。
環境的な動機:主婦に嬉しい条件で働けるかも!
恥ずかしながら、メンタル的なものよりこちらがメインの動機です。当時のキリンが魅力的に感じたWeb制作のメリットはこちら
- 在宅で場所に縛られず働ける(転勤族にうってつけ!)
- 家事の合間に稼げる
- 1か月でWebデザイナーとしてデビューできる
- 実績を積めば短い時間で稼げる
- 一生モノのスキルが身につく
これらのメリットから、1か月の主婦向け講座を受講しました。どれも間違ってはいないと思います。実際、同じ講座を受講してそのままWebデザイナーとして活躍し、今も活動を継続されている方を知っています。講座受講後の努力が大切と分かっていましたが、「私なら大丈夫!」と、根拠のない自信と好奇心から受講をスタートしました。
学んだこと
約1か月の講座中に学んだことはこちら
- Photoshopを使ったバナー作成
- XDでデザインカンプ作成
- 静的サイトのコーディング など
デザインツールもエディタも触るのは初めてで、人生で初めての経験に心躍りました。仲間と同じ目標に向かって学ぶことが久しぶりでとても楽しかったです。1か月と短い期間、しかもオンライン上での集まりでしたが、最終講義を終えた瞬間、何とも言えない寂しさを感じました。Web制作スタートのきっかけを下さったことに感謝しています。
2020年冬~2021年秋:第三子出産&PHPまで学ぶ
しっかりコーディングを学びたい!
1か月の講座を受講したものの、そのままWeb制作フリーランスとして勝負するには足りないものが多すぎると実感していました。
デザインよりはコーディングの方が好きだったため、よりコーディングを学べる別の講座を購入。WordPressのテーマ編集など、PHPを使用した動的サイトのコーディングが何とかできるレベルまで学習しました。
計画分娩の待機時間はJavaScript本と供に
学習スタート時に妊娠8か月だったキリン、2020年末に無事出産を終えました。
上の子の学校行事の都合とコロナにより身内の呼び寄せが困難だったため、計画分娩で三男を出産しました。
三男爆誕までの待ち時間はKindleでJavaScriptの本を読んで過ごしていました。産後落ち着いたら、本格的にWebフリーランスとして活動しようと考えていました。
0歳児育児に奮闘しつつ、LP制作1件3000円獲得
生まれたばかりの三男を抱えながら、子ども達が寝た後を中心に学習しました。抱っこにおんぶ、授乳しながらキーボードをたたいていたこともありました。
2021年の夏、初めてクラウドワークスでLP制作の案件を獲得しました。Elementorを使ったサイト構築の案件です。報酬は決して高くはありませんでしたが、未経験からお金を頂けるまで成長できたことが嬉しく「これからもっと頑張ろう!」と思っていました。
2021年末:1度目の挫折
Twitterで人と自分を比較してしまう
Web制作を志したと同時に、Twitterアカウントを作成して日々情報収集をしていました。同じように未経験からスタートされた方、主婦からWebフリーランスへ転身された方の発信を見て、日々モチベーションを保っていました。
しかし、同じタイミングでスタートされた方が案件を獲得したり、既に成功されている元専業主婦の方のハングリー精神の強さを目にするうちに「どうして私は同じようにできないんだろう…」「自分にはこんな強さは無い…」と落ち込むようになってしまいました。
アカウントBANでやる気を失い挫折
こちらもTwitterきっかけですが、ある無料教材の配布がありました。教材を受け取る条件は『イベント主催者のアカウントをフォロー&リツイート』というもの。Twitter上ではよくある条件です。
教材欲しさに何の疑いもなくフォロー&リツイートを実行したところ、なんと翌日にアカウントがシャドウBANされてしまいました。原因は不明です。かなり大きな企画だったので同じように被害にあわれた方が多数発生していました。
たまたまTwitter上の身近な方が対処法を教えてくださりBANは解消されたのですが、Web制作業界の怖さを感じ、学習の手を止めました。
2022年初頭~夏:事務で働く×学びは継続
もともとあったスキルで稼ごうと試みる
Web制作への挑戦は止めましたがどうしても在宅で働きたかったため、クラウドワークスで事務のお仕事を探し始めました。Web制作案件を取るために必死で応募した経験があったので、案件応募のハードルはとても低くなっていました。
数件の応募後、事務のお仕事で継続的に報酬をいただくことができました。新しい知識も技術も身につける必要が無く、今あるスキルだけでもお仕事になることを学びました。
やっぱりクリエイティブな仕事がしたいけど…
事務のお仕事を頂けたことはとてもありがたく感じていたのですが、やはり一度始めたWeb制作関連の学習経験を捨ててしまうのは勿体ないと感じていました。
Adobeのライセンスが残っていたこともあり、図書館から本を借りてきてPremiereProを使用した動画編集を学びました。「ライティングなら取り組みやすいかな?」と思い、ブログ運営についても齧ってみました。
自分に合った方法が分からず、スキル迷子、方向性迷子になっていました。
2022年夏:Web担当として短期採用される
もう一度だけ、頑張ってみよう!
副業でおススメされる一通りのデザイン系スキルをやってみる中で「やっぱり、Web制作に取り組みたい!」という気持ちが膨らんでいきました。
「フリーランスじゃなくて、企業に採用されたいな…」と雇用形態の希望も変化していました。
クラウドソーシングサイトでの営業活動は止め、求人サイトでひたすら応募を繰り返しました。
年齢や実績の無さを理由に断られることが多かったですが、正社員化を見据えた短期契約社員として採用いただきました。
2022年秋:2度目の挫折
ちゃぶ台返しに翻弄される
積み上げた学習の結果、未経験スキルで好条件のお仕事を頂けて有頂天になっていました。
仕事内容はWordPressサイトの更新やバナー画像の作成など。完全在宅で、望んでいた環境で働けることを嬉しく思っていました。
しかし、少しずつ上司とのやり取りに変化が見られます。次第にサイトの内容を丸投げされるようになってしまったのです。情報収集、ライティング、デザイン、必要なコード修正、全てを任されるようになっていました。期待に応えようと頑張りましたが、試作段階で当初の打ち合わせとは全く違う方向の修正指示を出されることも多く、消耗していきました。
正社員前提のお話ではありましたが、長くは続けられないと判断し契約満了で辞めさせていただきました。
今思えば…反省ばかり
自分にはできないことをハッキリと伝えるべきだったと反省しています。「期待に応えたい」と、無意識のうちに何でも引き受けてしまった結果だと思います。『できない約束はしない』子どもでも出来る誠実な態度を忘れていました。
2022年冬:在宅パート事務スタート(現職)
少しでもWebに携わる事務に!
完全なWeb担当として活躍することはできませんでしたが、それでもWebに近い仕事をしたいと思い求人サイトを検索し続けました。
応募したいなと思っても「残業20時間以上」「土日も出勤あり」など厳しい条件が付いている求人が多い中、現職の在宅パート事務のお仕事を見つけ、採用いただきました。
現在はサイトに掲載する文章の修正や加筆をメインに働いています。少しですがWebサイトに関わるお仕事ができています。
2023年夏:3度目の正直で挑戦を決意!
都の職業訓練(WEBプログラマー科)に応募
やっとここまで来ましたね…。書いていても息切れしそうです。負けず嫌いのキリン、Web制作にもう一度挑戦することにしました。
きっかけはYouTube。いろいろな起業家の方の熱い発信を見るうちに、外的な要因で自分の目的を見失ってしまうのは大きな損失だと気づきました。
「やっぱりWeb制作に挑戦したい…でも、ひとりで挑戦するのはなぁ…」と思っていたところ、都の成長産業分野キャリア形成支援事業を知ります。
「イチから学び直しもできるし、キャリア面談もあるなんて!年齢制限もない!」と早速応募。面接選考の後、2023年9月~カリキュラムをスタートしました。
もはや意地、今度こそ自分なりの成功へ!
自分でも、なぜここまでWeb制作に固執しているのか分かりません。
「ただ、諦めたくない。」それだけです。
大人になっても未経験から挑戦し、自分の意志で道を選ぶ姿を子どもに見せたいのかもしれません。
躓くこともあるかもしれませんが、子どもにいい変化を見せられるように頑張ります。
まとめ
長かったですね…。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
新しいスキルを身につけ、それを価値につなげるには努力と覚悟、少しのコツが必要だと今なら思います。自分を過大評価して「私なら生き残っていける!」と謎の自信と共に学習をスタートした2020年の自分に伝えたい。そんな思いで書きました。
失敗談ばかり並んでいて誤解を与えてしまうかもしれませんが、キリンはWeb制作を学び始めたことを後悔はしていません。むしろ、学ぶものがある、挑戦するものがあるありがたさを感じています。挫けることはあっても、登る壁が高いと燃えるタイプなのかもしれません。
キリンの挫折の原因と復帰の理由は、どちらもマインドの問題です。スキル習得は出来ても、それを活かす心構えと行動が無ければ成功しないと身をもって学びました。「こんな人もいるんだな~」と、これからスタートされる方のマインドセットの参考になれば幸いです。
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